山口市・防府市のリフォーム施工実績

熊本地震での仮設住宅施工をしてきました。

 2016年4月14・16日に発生した熊本地震での住宅の全壊が8,673棟、半壊が34,726棟、一部破損が162,479棟確認されており、熊本に応急仮設木造住宅の施工に行きました。仮設住宅に使われる材料は県内産の杉が使われています。

 

 期間は二現場に平成28年の6月22日から8月5日までで、熊本県宇城市松橋町熊本県阿蘇市黒川に施工しに行きました。

 

 まずは、熊本県宇城市松橋町での仮設現場からなんですが、6月の中旬で梅雨時期ということもあり雨の中での作業が続きました。私が参加した時点では建て方は終わっており、外部部分、内装の施工を行いました。

 

熊本県 宇城市 仮設 例1

 

熊本県 宇城市 仮設 例2

 

 まずは、壁の施工をしました。壁に下地を入れたり、隣の界壁を張りました。界壁はプラスターボード(12mm)の二枚張りをしました。

 

熊本県 宇城市 仮設 例3

 

熊本県 宇城市 仮設 例4

 

 外壁の施工に入っていきます。開口部に窓サッシ(アルミ樹脂複合サッシ)を取り付け、ガラスはLow-Eガラスを使用しており、一般住宅にも劣らない仕様になっていました。外壁に透湿防水シートを張り、外部胴縁を張りました。

 

熊本県 宇城市 仮設 例5

 

 外壁に使われている木材は、熊本産の杉板です。

 

熊本県 宇城市 仮設 例6

 

熊本県 宇城市 仮設 例7

 

 これで外壁部分は完成です。県内産の杉板を使い、木の暖かみのある外観に仕上がっています。

 

熊本県 宇城市 仮設 例8

 

 続いて内装工事に移っていきます。内装の基本仕様ですが、壁の断熱材はセルロースファイバー充填 t=100 (デコスドライ工法)です。

 

 デコスドライ工法とは、断熱欠損の生じない乾式吹き込み工法です。柱などに通気性のあるポリエステル不織布を張り、セルロースファイバー断熱材「デコスファイバー」をブロワの空気と一緒に壁体内へ吹き込む乾式工法で、断熱欠損の隙間から生じる熱損失や結露被害を防ぎ、セルロースファイバーの持つ断熱性能を最大限に発揮する工法です。

 

熊本県 宇城市 仮設 例9

 

熊本県 宇城市 仮設 例10

 

熊本県 宇城市 仮設 例11

 

 次に、床ですがフローリングと畳の使用になっています。フローリングは県内産の無垢杉板のフローリングで、踏み心地も良く、暖かみのあるものです。

 

熊本県 宇城市 仮設 例12

 

 期間の都合上、宇城市の作業は以上になります。完成まで居れず心残りではありましたが、阿蘇市黒川の現場に移動しました。
 最後に完成写真を載せていますので、それを参照してください。

 

 阿蘇市黒川の現場は土台敷きからの作業になりました。

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例1

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例2

 

 全体で11棟の仮設住宅を建てました。基本仕様は宇城市の仮設住宅と同じです。

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例3  

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例4

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて、完成写真になります。

 こちらが完成写真です。

 

熊本県 阿蘇市 完成 例1

 

熊本県 阿蘇市 完成 例2

 

 これは、「みんなの家」です。「みんなの家」とは、仮設住宅の集会施設で「被災された方々が集い、新しい生活を回復していくための拠点にしたい」というコンセプトで出来たコニュニティー施設だそうです。

 

熊本県 阿蘇市 完成 例3

 

熊本県 阿蘇市 完成 例4

 

 玄関とフローリング、畳に段差がなくバリアフリーを意識した設計です。

 

 建物内は非常に広くなっており、仮設住宅で暮らす方々が集い、安らげる空間になっています。

 

熊本県 阿蘇市 完成 例5

 

熊本県 阿蘇市 完成 例6

 

 キッチンやトイレ、洗面所も完備されており、トイレや玄関等に手すりが設置され、建物の入り口にはバリアフリー型スロープもあり、足の不自由な方や車いすの方も集いやすい設計になっています。

 

 

 

 続いて住宅です。

 

 仮設住宅の基本仕様ですが、基礎は敷地地盤面に砕石を敷き詰めその上にベタ基礎になっており、ベタ基礎にはフォームポリスチレンによる基礎断熱を採用し間仕切り部の気流止の手間や設備配管部の床の断熱補強を省くと共に、間仕切り下部も基礎立ち上がりが設置されています。

 

 バリアフリー仮設住宅の各部仕様については基本型仮設住宅と同様とし、バリアフリー対応として、住宅出入り口は棟に一カ所スロープを設け住戸の玄関前を廊下で繋ぐことにより棟全体でスロープを共有しています。

 

熊本県 阿蘇市 完成 例7

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例8

 

 玄関建具は断熱採風勝手口ドアを採用し、外部建具は高性能ハイブリット窓としガラスはペアガラスのLow-Eガラスとしています。

 

 ダイニングキッチンや和室の開口部は、コミュニティ形成の観点や外部への出やすさ、引っ越しへの配慮から掃き出し窓とし、濡れ縁を設けています。また、開口部上部に物干しを手が届きやすい高さに設置されています。

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例9

 

 仮設住宅には、最低限の広さしかなく手狭な住宅であることから、すべての建具にほぼ全開できるアコーディオンカーテンを採用し、連続した空間として機能的に使用できるようになっています。

 

 居室は、熊本県からの要請もありすべてとしてます。

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例10

 

 トイレ、洗面、浴室はそれぞれ分離したプランになっており、給湯は浴室、洗面、キッチンの3点給湯とし、浴室は追い炊き機能付きになっています。

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例11

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例12

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例13

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例14

 

 次に、収納ですが居室部分に中段棚と上部に枕棚が付いた収納スペースが設けてあります。

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例15

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例16

 

 その他の収納として、ダイニングキッチンに床下収納庫と、収納不足対策として、屋根裏収納をも置けてあります。

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例17

 

熊本県 阿蘇市 仮設 例18

 

 今回、施工に行った熊本県宇城市曲野長谷川仮設団地は13戸熊本県阿蘇市黒川仮設団地26戸の仮設住宅でした。熊本県内には全部で約4300戸の仮設住宅が建てられ、そのうちプレハブ住宅が約3600戸木造仮設住宅が約680戸建てられたそうです。

 

 復興支援に参加できたのは私の人生にも大きな経験にもなり、熊本の方々にも大変お世話になりました。特に、阿蘇市での宿泊でお世話になった、阿蘇市内牧の泰山荘の皆様には心からのおもてなしを受け、非常に感動しました。

 

 山口県でも、災害時における被災住宅の応急修理事業者の申込がありましたので、登録をしました。被災現地の復興には大勢の人の協力が必要なことが改めて感じました。